春の霧

2006年4月24日 from my heart
春を歩く私は霧雨を
移ろい行く時
愛でし日々は過ぎ
ただ儚いまでに
凍えそうに温もりは
隠し通した涙のように
ぽろぽろと
体を凍えさせていく



春を歩く私を
包む夜霧
時は過ぎ行きて
あの美しい日々も過ぎた
あてどなくさまようように
体を冷やしながら歩く
この夜霧は
過ぎ去った過去を忘れ去ろうとして
無意識のうちに流れる涙のように
冷たくて
辛くて
体が凍えるようだ



凍えし春に霧雨の我が身
愛でし時は過ぎ行きし
儚きまでに凍てつきしぬくもり
隠せし涙ぽろぽろと
我が身凍らすまで流れけり



夜の明かりが夜霧を冷たく
白く照らし渡します
まるで夢の中を歩くように
さまよっている自分
神経に問いかけると
冷たすぎて凍えそうだと
春なのにと呟いています

かつて焦がれるように愛した人がいて
その人と別れてから
全てを忘れようと涙に嘘をついてきた
でも
こうやって寒い春に身を投じると
まるでその嘘を苛むかのように感じて
私は
自分のしてきたことそのものが
自分自身を凍えさせているのだと
改めて感じるのです

この春の霧の中で・・・

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