正常 異常 普通
2005年5月29日 in the life自分が"普通"でないと”感じる”と
生理的に不安定な感覚を同時に覚える人は多いだろう
普通でない は 異常 と考える人も多い
それは おそらく たいていの人が
当然と考えるだろう
では
「普通とは何か」を考えるとき
「異常とは何か」を考えると
手がかりとなりそうに思われる
ところで
異常を考えるとき
例えば 身長 を例にとると
成人男性で 172cm は 普通 だろう
180cm は なかなかいないかも知れないけど
普通「にいる」だろう
200cm は めったにいないと思われる
普通とは思われないだろう
異常とは感じないが
街中で突然目の前に現れると
ちょっと驚く=生理的に不安定な感覚
250cm は おそらく
異常と考えられるだろう
低いほうに持っていく
成人男性で 165cm は 普通 だろう
155cm は なかなかいないかも知れないけど
普通「にいる」だろう
145cm は めったにいないだろう
突然目の前に現れると・・・
(以下略)
上のように考えると、統計学的によく用いられる
「正規分布」のモデルがあてはまると考えられる
いわゆる棒グラフなどで
**
* *
* *
* *
* *
* *
←小・少 多・大→(あくまで概略図)
上記のように表現される分布のモデルである。
中心は、”平均”だと考えられる(ことが多い)。
自然界における数値尺度(だったっけ?)で測定できるものの
分布は、上記のような分布になることが多い。
”性別(男女、雌雄)”といった離散変数(段階尺度)とかは別だけど。
で、
平均値から、どれだけずれているのか
つまり、成人男性の平均身長が172cmだとしたとき
男性Aが身長189cmでした。
さて、この男性Aは、成人男性の中でどれくらい
”平均”から離れているのか・・・っていうのを考えるとき
189cm−172cm=17cm
と、まずは考える。
しかし
例えば、成人女性と比べて考えるとき、
ある成人女性Bは、平均身長より17cm大きかったです
では、成人男性Aと成人女性Bは、どちらが平均より大きく離れていますか?
という問題にぶつかったりする。
こういうとき、よく受験などでお目にかかる
”偏差値”(統計学的には”標準偏差”と呼ぶことが多い)を
用いる
この”偏差値”は
母集団(突然使って申し訳ない。要するに、平均身長を決めるためには、そのグループに属する全員の身長を測定する必要があるが、その、大元となるグループのこと。また、統計学理論上は、全員のデータを集めなくても平均などを推定することはできる)の分布の形などで影響を受けるので
ただ単純に異なる母集団間の偏差値を一概に比べることはできないけれど
単純に引き算した先ほどの数値を比べるよりまだマシである
さて
この偏差値。
受験業界ではよく「偏差値60レベルは努力で到達できる」
といわれている。
つまり、偏差値60レベルはごろごろしているのである(とつぜん非客観的表現で申し訳ない)。
偏差値70レベルは、天性のもの+努力といわれている。
偏差値80レベルは、奇跡に近いと考えられる(ただ、非常にマイナーであまり受験が得意でない人が受けるような模擬試験を、一般的な模試偏差値65レベルの人が受けると偏差値70台後半とか楽々取れる場合がある)
偏差値80レベルは、さっきの山形グラフの
きわめて右の端っこにいる。
ところで・・・
身長250cmは 異常 に思える
偏差値80は たぶん「頭いい」と思われるかも知れないが
多少なりとも「出来すぎ」=異常 という感覚を免れないかもしれない(現実的にはその人のキャラクターに依存するだろうけど)
ここで
「じゃあ、異常って、正規分布にしたときの
端っこの方にいる人のことを言えばよいのか?」
と思われる
実際、正規分布しそうな現象のデータを取って
あまりにも左や右に寄りすぎるものは「異常値」として
捕らえられる
なので
偏差値である程度の基準を決めて
そこから大きすぎたり小さすぎたりするものを
「普通じゃない」と決めることもできる
そうすると
連続変数(連続した数値で測定できるもの)上、
上記の偏差値で決められた基準内にいる場合
「普通」と決めることが出来る
ここでいったん(エセ)統計的普通論を終える
ところで
ここで
「自然」という考え方に着目する
「自然」をどう決めるか(定義するか)
はっきり言ってできない。
いろんな考え方がある(変数が多すぎる)。
しかし
各個人個人の感覚や理性や意識の中で
「自然」という認識は成立しているだろう
この「自然」という認識は
同時に
「不自然」を決定する
そして「不自然」 は
「異常」を認識するための手がかりとなる認識であろう
さて統計学的普通論に戻る
統計学では
「自然に存在するもの」の中から正規分布を見つけ出した
つまり
偏差値80のレベルのものは自然界に
少数ながら(でも)存在する必要があるのである
もちろん
一様分布(120cmの人も、150cmの人も、170cmの人も、200cmの人も、同じ数ぐらいいる)とか
現実的には、偏りの多い分布はあるのだけれども
統計学的に正規分布を用いて
大多数と、そうでない少数を分け
普通(正常)・非普通(異常)を決めると
自然界において存在が必要な偏りの大きいものは
すなわち「非普通(異常)」は
「自然」に存在する。
非普通は自然なのである。
*****
腹が減ったので
いったん打ち切り。
生理的に不安定な感覚を同時に覚える人は多いだろう
普通でない は 異常 と考える人も多い
それは おそらく たいていの人が
当然と考えるだろう
では
「普通とは何か」を考えるとき
「異常とは何か」を考えると
手がかりとなりそうに思われる
ところで
異常を考えるとき
例えば 身長 を例にとると
成人男性で 172cm は 普通 だろう
180cm は なかなかいないかも知れないけど
普通「にいる」だろう
200cm は めったにいないと思われる
普通とは思われないだろう
異常とは感じないが
街中で突然目の前に現れると
ちょっと驚く=生理的に不安定な感覚
250cm は おそらく
異常と考えられるだろう
低いほうに持っていく
成人男性で 165cm は 普通 だろう
155cm は なかなかいないかも知れないけど
普通「にいる」だろう
145cm は めったにいないだろう
突然目の前に現れると・・・
(以下略)
上のように考えると、統計学的によく用いられる
「正規分布」のモデルがあてはまると考えられる
いわゆる棒グラフなどで
**
* *
* *
* *
* *
* *
←小・少 多・大→(あくまで概略図)
上記のように表現される分布のモデルである。
中心は、”平均”だと考えられる(ことが多い)。
自然界における数値尺度(だったっけ?)で測定できるものの
分布は、上記のような分布になることが多い。
”性別(男女、雌雄)”といった離散変数(段階尺度)とかは別だけど。
で、
平均値から、どれだけずれているのか
つまり、成人男性の平均身長が172cmだとしたとき
男性Aが身長189cmでした。
さて、この男性Aは、成人男性の中でどれくらい
”平均”から離れているのか・・・っていうのを考えるとき
189cm−172cm=17cm
と、まずは考える。
しかし
例えば、成人女性と比べて考えるとき、
ある成人女性Bは、平均身長より17cm大きかったです
では、成人男性Aと成人女性Bは、どちらが平均より大きく離れていますか?
という問題にぶつかったりする。
こういうとき、よく受験などでお目にかかる
”偏差値”(統計学的には”標準偏差”と呼ぶことが多い)を
用いる
この”偏差値”は
母集団(突然使って申し訳ない。要するに、平均身長を決めるためには、そのグループに属する全員の身長を測定する必要があるが、その、大元となるグループのこと。また、統計学理論上は、全員のデータを集めなくても平均などを推定することはできる)の分布の形などで影響を受けるので
ただ単純に異なる母集団間の偏差値を一概に比べることはできないけれど
単純に引き算した先ほどの数値を比べるよりまだマシである
さて
この偏差値。
受験業界ではよく「偏差値60レベルは努力で到達できる」
といわれている。
つまり、偏差値60レベルはごろごろしているのである(とつぜん非客観的表現で申し訳ない)。
偏差値70レベルは、天性のもの+努力といわれている。
偏差値80レベルは、奇跡に近いと考えられる(ただ、非常にマイナーであまり受験が得意でない人が受けるような模擬試験を、一般的な模試偏差値65レベルの人が受けると偏差値70台後半とか楽々取れる場合がある)
偏差値80レベルは、さっきの山形グラフの
きわめて右の端っこにいる。
ところで・・・
身長250cmは 異常 に思える
偏差値80は たぶん「頭いい」と思われるかも知れないが
多少なりとも「出来すぎ」=異常 という感覚を免れないかもしれない(現実的にはその人のキャラクターに依存するだろうけど)
ここで
「じゃあ、異常って、正規分布にしたときの
端っこの方にいる人のことを言えばよいのか?」
と思われる
実際、正規分布しそうな現象のデータを取って
あまりにも左や右に寄りすぎるものは「異常値」として
捕らえられる
なので
偏差値である程度の基準を決めて
そこから大きすぎたり小さすぎたりするものを
「普通じゃない」と決めることもできる
そうすると
連続変数(連続した数値で測定できるもの)上、
上記の偏差値で決められた基準内にいる場合
「普通」と決めることが出来る
ここでいったん(エセ)統計的普通論を終える
ところで
ここで
「自然」という考え方に着目する
「自然」をどう決めるか(定義するか)
はっきり言ってできない。
いろんな考え方がある(変数が多すぎる)。
しかし
各個人個人の感覚や理性や意識の中で
「自然」という認識は成立しているだろう
この「自然」という認識は
同時に
「不自然」を決定する
そして「不自然」 は
「異常」を認識するための手がかりとなる認識であろう
さて統計学的普通論に戻る
統計学では
「自然に存在するもの」の中から正規分布を見つけ出した
つまり
偏差値80のレベルのものは自然界に
少数ながら(でも)存在する必要があるのである
もちろん
一様分布(120cmの人も、150cmの人も、170cmの人も、200cmの人も、同じ数ぐらいいる)とか
現実的には、偏りの多い分布はあるのだけれども
統計学的に正規分布を用いて
大多数と、そうでない少数を分け
普通(正常)・非普通(異常)を決めると
自然界において存在が必要な偏りの大きいものは
すなわち「非普通(異常)」は
「自然」に存在する。
非普通は自然なのである。
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腹が減ったので
いったん打ち切り。
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