週末を背にして
僕はぬくもりの中
たむろっていた

星と雪が瞬く夜空
宇宙を舞台に踊るあなた
雛のように口をあけて
僕自身を渇望していたと
つぶやいたあの夜空

ひまわりの花と
ひなげしの花びらと
桜色をした頬を染めながら
うつろな瞳で名前を呼び続けていた

忸怩たる思いはかなたに往きて
暗黒の記憶のブラックホール
僕は吸い込まれるように
ここにじっとしていた

あなたは少しふくよかになったかい?
強く抱きしめて
痣になった僕の抱擁を
あなたはその体から失いたくてしようがなかったのかい?

うつろな通りをリムジンが駆け抜け
僕はただ失われた記憶を確かめに
うつろなお城の容をした
物理的なライブラリーへと誘われていった

ショーの終わりに気づいた
僕は
誰かの物語の脇役でしか
いまは
ないのである

失われた記憶と
失われた感情は
めったなことじやあ
この心には戻ってきゃあしない

だから僕は
週末を背にして
ひとりきりぬくもりの中
ただ
からっぽな頭とこころの中で
たむろっているしかないんだ

パワーには
いくつか種類がある
富と
力と
知恵がある

あなたは
赤い糸で飾られた
奇跡のパワーを
持っていた

そして僕を凌駕して
あの密林の中へと奔り去っていった

山は登ったかい?
子供たちは笑っているかい?
何を見つめているんだい?

ただ
うつろなエコーする
とりとめもない空想

ただ
うつろにエコーする
とりとめもない夢想

ただ
うつろうエコーのある
とめどもない妄想・・・

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