愛が消えてしまう前に
想いが尽きてしまう前に
幸運が逃げてしまう前に
詩を書き続けなくちゃ・・・

多分10年前ぐらいだったら
平気でうそぶいて囁いていた
ロマンティックなメッセージ
モーニングコーヒーを一緒にだなんて
きっと君はそんなコーヒーは
パーティーソングみたいよねと
ときめきも何もない意味の微笑みで流すだろう

お前のみそ汁が飲んでみたいってのもあった
以前オレ自身
オレのだし汁はまずいぞと冗談めかして
今は言葉遊びもそんな風になってしまっていて
ため息の向こうには
ストレートにしか伝えることのできない気持ちが
でもそんな言葉を言うには恥ずかしくて
照れくさくって・・・

はぁ・・・それにしても言葉が出てこないよ
向こう見ずに突っ走って
何も見ずに二人恋のジェットコースターだった時期もあったさ
遊園地にはそんなに何度も行くもんじゃないね
いつしか電車でまどろむように
二人はどんな言葉にも酔いしれることなくて

いっときはそれが二人の気持ちが一つになったのだと
そう信じていながら
やっぱりあのときめきに潤いたいと
渇望している心臓がここにいるよ

きみはいったい何をささやけば
以前にもましてその微笑みを破顔させるだろう
そしてオレはいったい何をささやかれれば
あの空の向こうまでジャンプしていけるのか
気持ちはずっとずっと遠くへと届いていた・・・
愛してる
愛してる
繰り返せばその価値が薄れるようで
インフレーションを警戒しての愛のデフレスパイラル
たとえは巧いかもしれないけど
そんな言葉できみは時めいてくれるのだろうか

そういえば「愛してる」って何度言っただろう
最近は貸し渋りの銀行のように出し渋る
・・・ほら
やっぱりどこかで感覚を見失っている

そんな自分は真剣におどけているようで
どっかで冷静になる自分が
まるでバカのような自分自身にあきれて
それをネタにして自嘲のユーモアに
アイロニーを着こなすにはまだまだ老練しておらず
中途半端な言葉はやっぱり
きみを白けさせてしまうだろう・・・

でもそれでも取り戻したいんだ
この強迫観念
きみの気持ちを振り向かせたくて
きみの気持ちが振り向くのを確かめたくて
自分の気持ちがそれぐらい強いんだと自信を持ちたくて

いつからオレはこんなにためらうようになった?
あ〜
愛は毎日でも囁いていないと
ささやき方を忘れるのかな
あ〜
愛は毎日口に出さないと
愛は寂しくなってここからどこかへ行くのかな

多分どっちも真実だし
多分どっちもどうでもいいことさ
肩肘張りすぎても
言葉のぎこちなさは寂しいものさ

気持ちが溢れて流れ出すときに
きっとお互いの心に同じように染み込んでいく

それでもあなたにとどいて欲しい
それでもあなたにとどいて欲しい
この散文の後ろに流れている日常の中の切なさをこの不器用な伝言に込められた炭火のような
ほの熱くて弱々しくも続く情熱の想いを・・・

*****

anacastia...強迫観念

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