はい、時間ですよ
授業を始めます
みなさん、いいですか

 はぁい

今回はですね
病棟スタッフとして作業に入る場合
どのような形で
統計的数値と
みなさんが担当するケースで得られた
観測値を比較して
判断に応用するか考えます

ここで
今までに心理学パッケージの中で学んできた
統計に関する手法の特徴の知識が
非常に役に立つのですが
みなさん
課題としていた復習はしてきましたか?

 はぁい

それではここで簡単に確認しておきましょうね

 はぁい

では、リマさん

 はぁい

たとえば痛みを観察するときには
どのような方法があり
それをどう解釈すれば
看護実践において適切な
判断の根拠となりますか
一つ言ってみましょう

 はぁい

 もし入院が長期化していて
 観察されたデータが蓄積されている場合
 定性的な主観的返答
 つまり質問への回答でもおおまかな傾向は
 判断できます
 その度合いをドクターの指示と
 現在の身体状態と症状と照らし合わせ
 早急な対応が必要な場合
 即座にレベル4つまり急変対応の対応を要請します
 そうでなければプロトコルもしくは
 パスに従って方針を決定し
 あとはケースの特性に合わせたケアをしまーす
はい
そうですね
実際の現場で痛みを観察する段階で
急変レベルであることはあまりないでしょう
主に痛みを観察する場合
急性期でも慢性期でも
疼痛コントロールのワンステップとして
行われることが
みなさんの場合多くなると思われます

さて、ラィウさん

 はぁい

今リマさんが言った回答に
補足してみてください

 はぁい

 ケースデータが不足していて
 単純なレスポンスからの推計の妥当性が
 低下している場合
 ある程度精緻性をあげて
 観察を行う必要があると思います

はい、そうですね

 いろんな方法を勉強してきたんですが
 ちょっと忘れてしまってて・・・
 でも
 フェースリプリゼンテーション法を用いた
 ペインスケールによる測定が
 ひとつ
 あげられると思いまーす

そうね
で、注意点は?

 日本においては
 痛みなどのマイナスのイメージをもった事象に関して
 ケースは抑制的に反応する傾向があるので
 観察を始めて1週間のデータは
 捨てデータとなることを前提に
 積極的な自己表現を促して
 若干バイアスがかかった状態に持っていくことが推奨されていまーす

はい
この点は
ケースごとの個別性にかなり依存していますね
ただ
ある程度の訓練と期間を加えることで
標準化された範囲内に収まることが
あきらかになってきていますから
現場の雰囲気に流されて
主観的な判断に陥らないように
気をつけてください

もちろん
経験を積んでいくと
原則とは異なる特殊なケースについて
判断できるようになることも
みなさん
忘れないでくださいね・・・

++++++++++++++++++

以上のような授業はどこでもやってません
フィクションです

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