Kiss I Miss Part3
2002年10月24日一週間の長さがどんどん短くなっていく
季節の移り変わりのことじゃなくて
このすり切れた感覚のこと
切なさが色褪せていく
よくわかるんだ・・・
仕事にあけくれて疲れ切った後に
人生山あり谷ありなんて言葉
軽いジョークで流していっていたけど
今じゃふと呟いてみたあとに
腹の底までずっしりとのしかかってくる
それに目の前にいてしゃべっている奴の
言葉の端々にイライラしながら
そこでいらつくことがどんなに無駄になるか
心の底で自分を外側から眺めながら
たわいのない会話をずっと続けていたりする
自分よりも若い奴らが感情にまかせて
毎日毎日を一瞬ずつ積み上げていく
そんな姿を眺めながら
そこから見える今以外の生活像を思えば
わりかし自分も大人になったんだなと思う
だけどどんなに大人になったとしても
昔想像していたように毎日が楽になることはなく
ただ昔しんどいと感じていたであろうことが
今はただたんに感じられなくなっていること
それに目をつむりながらすごしていくこと
別れがつらくなくなること
欲しいものはなかなか手に入らないこと
努力してもしなくてもあまり変わらないこと
だけど心の片隅にプライドという言葉だけはしまっておいた方がいいこと
そんなさりげないすり替えやごまかしが
今や切実に重要な人生への態度となっているだけで
少しずつ
少しずつ
すり切れながらも明日に向けて歩いていく
でもそういえば
たしかほんの去年
自分の心臓は太陽のように輝いていた
そして
自分の言葉は月のように優しく照らしていた
大切な誰かさんのため
そしてあのときの自分自身は
今考えてみたら信じられないほど
エネルギーを降り注ぎ
毎朝毎日毎晩
どんな時間をも光に満たしていたと
思い出してみる
心の中の自分は眩しそうにその映像を見つめて
いとおしく
そしてその輝きながら
切なさに打ち震えている姿は
矛盾に満ちてはいるものの
やはり懐かしくあこがれる
でもあこがれながらも
ただ無表情に目の前の作業に打ち込み
ただ惰性ながらも
一つ一つ
仕事をこなしていく
オレはもうひからびてしまったのか
年を取りすぎてしまったのか
それとも
ほかの人間がなるように
普通にそうなってしまっているのか
空疎な言葉の疑問が
臨時ニュースのように頭を流れすぎていく
多分人間の人生を一般化したら
この今自分が置かれた状況は
普通なのだろう
たとえそうでなくても
普通にある「特別」な状況なのだろう
もし今の自分自身に完全に失望してしまえば
オレは明日を生きる意味合いを失って
そして
ただ流れていくことの気易さに
すべてを委ねていくことになるのだろう
そのときに出会うかもしれない
まだ見ぬ家族がいるとして
でも
その家族は空気のように
ただオレの周りに存在することになり
それはそれで幸せなのかもしれない
それが本当は幸せなのかもしれない
それで本当に幸せなのかもしれない
まるで自分自身で催眠術にかけるように
やがて同じようなフレーズを繰り返している
ああ・・・
それでも否応なしに
明日が訪れ
今考えていたようなことも忘れる
忘却の未来がやってくる
焦燥感が低温で煮詰まっていく
そして心の鍋が空だきになったとき
最後の一滴が
するりと流れ出してきて
そして記憶の液体が
そこを埋めようとする
上半身が切なさで潤う
胸のあたりが暖かく湿る
唇がその記憶を甦らせる
その瞬間に
オレは
キスを懐かしく思い出していた
季節の移り変わりのことじゃなくて
このすり切れた感覚のこと
切なさが色褪せていく
よくわかるんだ・・・
仕事にあけくれて疲れ切った後に
人生山あり谷ありなんて言葉
軽いジョークで流していっていたけど
今じゃふと呟いてみたあとに
腹の底までずっしりとのしかかってくる
それに目の前にいてしゃべっている奴の
言葉の端々にイライラしながら
そこでいらつくことがどんなに無駄になるか
心の底で自分を外側から眺めながら
たわいのない会話をずっと続けていたりする
自分よりも若い奴らが感情にまかせて
毎日毎日を一瞬ずつ積み上げていく
そんな姿を眺めながら
そこから見える今以外の生活像を思えば
わりかし自分も大人になったんだなと思う
だけどどんなに大人になったとしても
昔想像していたように毎日が楽になることはなく
ただ昔しんどいと感じていたであろうことが
今はただたんに感じられなくなっていること
それに目をつむりながらすごしていくこと
別れがつらくなくなること
欲しいものはなかなか手に入らないこと
努力してもしなくてもあまり変わらないこと
だけど心の片隅にプライドという言葉だけはしまっておいた方がいいこと
そんなさりげないすり替えやごまかしが
今や切実に重要な人生への態度となっているだけで
少しずつ
少しずつ
すり切れながらも明日に向けて歩いていく
でもそういえば
たしかほんの去年
自分の心臓は太陽のように輝いていた
そして
自分の言葉は月のように優しく照らしていた
大切な誰かさんのため
そしてあのときの自分自身は
今考えてみたら信じられないほど
エネルギーを降り注ぎ
毎朝毎日毎晩
どんな時間をも光に満たしていたと
思い出してみる
心の中の自分は眩しそうにその映像を見つめて
いとおしく
そしてその輝きながら
切なさに打ち震えている姿は
矛盾に満ちてはいるものの
やはり懐かしくあこがれる
でもあこがれながらも
ただ無表情に目の前の作業に打ち込み
ただ惰性ながらも
一つ一つ
仕事をこなしていく
オレはもうひからびてしまったのか
年を取りすぎてしまったのか
それとも
ほかの人間がなるように
普通にそうなってしまっているのか
空疎な言葉の疑問が
臨時ニュースのように頭を流れすぎていく
多分人間の人生を一般化したら
この今自分が置かれた状況は
普通なのだろう
たとえそうでなくても
普通にある「特別」な状況なのだろう
もし今の自分自身に完全に失望してしまえば
オレは明日を生きる意味合いを失って
そして
ただ流れていくことの気易さに
すべてを委ねていくことになるのだろう
そのときに出会うかもしれない
まだ見ぬ家族がいるとして
でも
その家族は空気のように
ただオレの周りに存在することになり
それはそれで幸せなのかもしれない
それが本当は幸せなのかもしれない
それで本当に幸せなのかもしれない
まるで自分自身で催眠術にかけるように
やがて同じようなフレーズを繰り返している
ああ・・・
それでも否応なしに
明日が訪れ
今考えていたようなことも忘れる
忘却の未来がやってくる
焦燥感が低温で煮詰まっていく
そして心の鍋が空だきになったとき
最後の一滴が
するりと流れ出してきて
そして記憶の液体が
そこを埋めようとする
上半身が切なさで潤う
胸のあたりが暖かく湿る
唇がその記憶を甦らせる
その瞬間に
オレは
キスを懐かしく思い出していた
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