”永遠の真夜中”行き最終列車

みなさま
ご乗車ありがとうございます
この列車は”光”特急
”永遠の真夜中”行き最終列車でございます
なお途中
”消えることのない彗星”
”永続する天の川”
そして”とわの満月”に停車いたします
終点には真夜中丁度の到着を予定しております
どうかこの旅をごゆっくりお楽しみください

（出発です）

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

（・・・雑音）

みなさま
宇宙方位の西をご覧ください
その美しい景色で有名な天の川が流れております
いにしえのアジアの王国では
ロマンチックでありながらすこし悲しい伝説が伝えられております
王子と姫がお互いに愛し合いますが
オリエントの神が嫉妬にかられその愛を厳しくとがめます
ついには
二人は年に一度だけ会うことを許されます
しかしその日雨が降ると
天の川は氾濫し、二人は会うことができません
まあ・・・この宇宙では雨は降らないのですが・・・
それでも、愛は時としてとても非情であることを思い起こさせるのです・・・

（・・・雑音）

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

（・・・雑音）

よお！
乗客のみんな！
あの月を見ろよ！
昔から
その魅惑的な姿を見つめると
満月は人を狂わせると言われてきたが
まさしく・・・
すこし見てみて・・・
なんだか変な感じだ・・・
内側から・・・
麻痺するような・・・
誰かが頭ん中で呟いている・・・
ああ・・・


・・・・
と冗談はさておきまして
引き続き旅行をお楽しみください

（・・・雑音）

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたへ

（・・・雑音）

まもなく
終点
永遠の真夜中に
到着
いたします
どうか
”愛”のお忘れ物が
ないよう
お手周りを
お確かめください
またの
ご乗車
おまち
しております

ありがとう
ございました

（・・・雑音）

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたと

永遠の真夜中
永遠の真夜中
永遠の真夜中

あなたへ

とわに・・・