回想
2002年8月4日そしていつしか
わしはあの記憶をたどっておったのじゃ
忘れられぬ思いというものは
人生が長くなれば長くなるほど
いつも心に浮かんでくるものでのう
たいして夢もなくなったこの頭じゃが
その思い出ごとに
何故だかしらんが
今までになかった気持ちになったり
それまで気づかなかったことに
気づいたりするものなんじゃ・・・
そうそう
それでわしが思い起こしておったのは
とある言葉の羅列のようなものでの・・・
たしか
とても大切なことばだったんじゃが
それが
歌だったか
なにかの標語だったか
多分・・・歌かなんかなんじゃが・・・
おさない
あいぎょうのあることばたちでの・・・
まるで
赤ん坊がすくすくと育つのを
わくわくしながらながめるような・・・
そんな気持ちにさせることばなんじゃ・・・
はて
でも
それが何故か
関連があるとも思えない
そんなフレーズばかりでの・・・
ただ
ふと気づくとそんなフレーズのことを
とりとめもなく考えながら
どうやら批判めいた
賞賛めいたことをふつふつ考えておるようじゃが
はと気づいて
我に戻ると
わしはなんのことはない
ただぼんやりとしておるだけなのじゃ・・・
その記憶は
とても美しく
その記憶は
とても鮮やかで
そして
その記憶を失っていないにもかかわらず
わしは
ただその余韻に
この人生を浸っているようなものなのじゃ
わしは
あと
何年生きられるじゃろう
若い頃は
いつ失うともしれぬこの命をはかなみ
こんな年になるまで
生きることなど
夢想にもせんでおったのにの・・・
ただ
あのころ夢中で生きておったときの記憶が
それら言葉になって
この命の残り火を
ほのかに彩ってくれとることに
感謝するだけじゃ
わしは
あと
何年生きられるじゃろう
わしは
また
はっきりとその記憶を思い起こせるのかのう
わしは
もう
それは完全には思い出せんかもしれんのう
ただ
ただ
感謝しとるわい
あの
やわらかな言葉の命が
この胸に
まだ生きておるのが
ようわかるにて・・・
はて・・・
わしは何を考えておったのかの?
はて・・・
この夏はえらく暑いのう・・・
わしはあの記憶をたどっておったのじゃ
忘れられぬ思いというものは
人生が長くなれば長くなるほど
いつも心に浮かんでくるものでのう
たいして夢もなくなったこの頭じゃが
その思い出ごとに
何故だかしらんが
今までになかった気持ちになったり
それまで気づかなかったことに
気づいたりするものなんじゃ・・・
そうそう
それでわしが思い起こしておったのは
とある言葉の羅列のようなものでの・・・
たしか
とても大切なことばだったんじゃが
それが
歌だったか
なにかの標語だったか
多分・・・歌かなんかなんじゃが・・・
おさない
あいぎょうのあることばたちでの・・・
まるで
赤ん坊がすくすくと育つのを
わくわくしながらながめるような・・・
そんな気持ちにさせることばなんじゃ・・・
はて
でも
それが何故か
関連があるとも思えない
そんなフレーズばかりでの・・・
ただ
ふと気づくとそんなフレーズのことを
とりとめもなく考えながら
どうやら批判めいた
賞賛めいたことをふつふつ考えておるようじゃが
はと気づいて
我に戻ると
わしはなんのことはない
ただぼんやりとしておるだけなのじゃ・・・
その記憶は
とても美しく
その記憶は
とても鮮やかで
そして
その記憶を失っていないにもかかわらず
わしは
ただその余韻に
この人生を浸っているようなものなのじゃ
わしは
あと
何年生きられるじゃろう
若い頃は
いつ失うともしれぬこの命をはかなみ
こんな年になるまで
生きることなど
夢想にもせんでおったのにの・・・
ただ
あのころ夢中で生きておったときの記憶が
それら言葉になって
この命の残り火を
ほのかに彩ってくれとることに
感謝するだけじゃ
わしは
あと
何年生きられるじゃろう
わしは
また
はっきりとその記憶を思い起こせるのかのう
わしは
もう
それは完全には思い出せんかもしれんのう
ただ
ただ
感謝しとるわい
あの
やわらかな言葉の命が
この胸に
まだ生きておるのが
ようわかるにて・・・
はて・・・
わしは何を考えておったのかの?
はて・・・
この夏はえらく暑いのう・・・
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