Illusionaized

2002年7月13日
そして今朝も
昨日と同じ様な
夢をさまよい続けていた・・・

重ねた唇から溢れる
緑のつたが
朱と
碧と
漆黒と
鋼色と
七色の
花を
咲かせていたようだった

誰かが私たちに問いかけていた
水面に揺れる炎のこと
風の中から聞こえるささやきのこと
一瞬にして砂となり
流れ出してしまうお城のこと
それらすべてを創り出したのは
お前たちなのだろう
お前たちが
私たちを酔いしれさせて
そして
深い悲しみと試練をあたえたのだろう

私たちの手と手は
心地よい手触りの
炎の環で結びつけられていて
その炎に気づくと
その影はこうつぶやいた

お前たちは
祝福されたものたちだ
誰もがうらやむが
誰もがお前たちを許す
そしてこの羨望のまなざしのもと
お前たちは
お互いを支え合いながら
重い足取りを一歩一歩進んで行くが
その歩み一歩一歩ごとに
本当の喜びを
深く
深く
その心臓に刻み込んでいくだろう

私たちは
水面を歩いていた
まるで
落ち着いた家の絨毯を
踏みしめるように

身体のふるえから
お互いの気持ちが
流れ込んでいくが
思考は混乱しない・・・

「幻想だよね」
ふと
どちらともなくささやくが
その声のトーンのわりに
瞳はほほえんでいた・・・

あなたは
ずいぶんと美しくなったね
まるで
こんなふうに輝くあなたの瞳を
思い描いたことなどなかったのに・・・

そして二人は
水面の上を
滑っていく・・・

水の奥底から見つめていた
何百万もの瞳は
その色を
緑から
柔らかく透き通った色に変えて
やがて
三万五千色のまたたきにかえて
賞賛の気持ちで
わたしたちを見送っていった・・・

二人は
黄金の衣装と
草色の靴に身を包み
水面がやがて続いていく先
美しく
まばゆく輝く
月へと向かっていった・・・

ああ
わたしたちは
おちていく
おちていく
おちていく・・・

あの
はるかな高みへと・・・

Fu...
A comfortable feeling...

With the touch of yours...

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