喫茶店から眺めた雨

2002年5月22日

 座っている
      街角の
         カフェ

                  隅で
             待っている
        マスターが
コーヒーをつぐの

               半分ぐらいしか
          注がないの
       そして
文句を言う前に

                  彼は
          窓越しに見ていた
       誰かが
入ってくるのを

”今日も
     素敵だね”
             マスターは言う
                    カウンター越しに

          そして私は
          目をそらす
マスターと誰かさんが
               キスをするから

          わたしはまるっきり
          見ていないふりして
かわりに
    ミルクを注ぐの

ばさっと
                新聞を広げ
         記事を読む
とある俳優の

酒を飲んでいて
死んでしまった
                その人の名前
           まるで聞いたことがない

    そして
今日の占いに目を向け
       そのあと
      漫画を眺める

誰かが私を
     見つめていると感じて
               それで
                  顔を上げたの

外側に
   女性がいたわ
         中を見つめて
  私を見てるの?

  そうじゃない
        私を見てはいない
  だってこの人
        窓に映った自分を見てる

                 そして私は
               気づかないふり
            その人
スカートをたくしあげてる

  その人が
      ストッキングをなおしている間
髪の毛が
濡れていく・・・

ああ
  この雨ったら
        降り続いてく
              午前中は
 そのときに私は聞いたの

     鐘の音が
   教会から響いくの
                 ぼんやりと
           あなたの声を思う・・・

そして
真夜中のピクニックのこと
            ずいぶん前のこと
           雨が降り始める前の

    私はコーヒーを飲み終え
さあ
   電車の時間が来たわ・・・

Original lyrics by Suzanne Vega
Tom’s Diner...

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