裸足

2002年1月13日
僕はずっと裸足だった
裸足で歩くたび
足は痛んで
他の人たちは
お気に入りの靴をみつけたり
いろんな靴を履いたりしていた

僕は 靴に 焦がれていた

でも

だからこそ 僕は 靴が 履けなかった


他の人が 気軽に 靴を履いて
その靴が 破れていった


他の人は 足が痛むのが
耐えられなかった
僕は 靴を破れていくのを見るのが
足を痛めることよりも
耐えられなかった

それでも 他の人が 靴を履く前に
その靴をいくらか品定めするけど
僕は その品定めが好きだった

僕はきれいな靴を
多分どんな人よりも
たくさん眺めてきたんだろう

人は品定めするよりも先に
すぐその靴を履いてしまう
そんなこともあるけど

僕は
 裸足で
  靴を探しては

誰かが
 いつかは
  選んでしまいそうな

キラキラした靴を 眺めるのが
     大好き だった・・・・

時に
ふと気づくと
その靴に足を
差し入れていたこともあったけど

僕は
その足を
引っ込めては

やはり
その靴を
ずっと眺め続けていた・・・


そして いつも 靴は
誰かが 履いていて しまっていた


靴も
時には
僕に履いて欲しくて
そのために
僕の瞳の中
キラキラしていたのかもしれないな

けど
僕は
この足が靴を破ってしまうことを
命を失うのと同じぐらいに
辛いことだと信じていた


僕はこの先靴を履くことになるのだろうか

傷だらけになったこの足を
すっかりなじませてしまうようなそんな靴に

いつか・・・。

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