青春が終わりを迎える頃
俺はその青春を振り返って
納得できるのだろうか

時代の中に揺られて生きている
栄光をつかむために走り続けている
その目標は目に見えなくて
ときとして欺かれおとしめられ
気づけば何かに服従していることもある

生活の中で明らかな反抗に生きることは
とても困難なことだが
生活の根底の中に反抗を根ざして生きることは
そんなには難しいことじゃない

今目の前にある人参に向かって
目をくらまされて走る馬の姿になること
俺はそんな光景に心底寒気がする

もし青春時代を
反抗に生きていくとしたら
その場限りの栄光にすがることはできない
もし青春時代を
積み重ねられた壁を崩すために生きるとしたら
その場限りの栄光にすがることはできない

短期的な目標の達成によって
その既得権益にしがみついて生きる
一つの生活を安定したものにするための
姑息な手段にすぎないのだろう

しかし人々はいったんそれを手に入れたら
それにしがみつこうとする
それを守り抜こうとする
それに群がる人々を敵だとみなし
その人々を陥れようとする

もし自分に十分な既得権益ならば
残りはなぜあなたに必要なのか
いつどう転ぶともしれぬ人生
守り抜くことは非常に重要だ

でも
そんな人たちばかりだとしたら
いったい権益が手に入らない人々は
どうやって渇望から逃れられるというのか?

もし青春時代を
反抗に生きていくとしたら
その場限りの栄光にすがりつくことはできない
もし青春時代を
より高い価値を生み出すために生きるとしたら
その場限りの栄光にしがみついていくことはできない

若さそのものが
一つの栄光にすぎない
それを輝かせる方法はいくらでもある
もし若さだけが
人生で得られる唯一の権益だとしたら
確かに
老いていくことに恐れしか抱かないだろう

例え青春が終わったとしても
人生は終わらない
いつの時だって輝くことは可能だ

青春そのものが終わった今でも
青春の時代に培った人生は
その航路を静かに進み続けている・・・

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