心にためるもの

きみたちには
あまり伝えないことがおおくて
それが不安で
きみたちは
どうやらいらいらを募らせていたね

きみたちは
言葉を重ねて
伝えあうことで
ともにいることの不安を
うち消そうとしているのかもしれないけど
ぼくは
言葉にしなくても
全然不安じゃないし
きみたちが
際限なくしゃべり続けるのを聞いていると
それに酔ってしまって
それにいらだちを覚えて
よけいに言葉が出なくなるんだ

まともに聞いていたら
却って君たちは不安になるでしょ
君たちは
ただ聞き流してほしいことを
自由に言えることで
安心しているのかもしれないけど

撲は
君たちの言葉一つ一つを
聞いていないふりをしながら
聞き続けている

だから
あまり君たちのそばにはいられないし
君たちのそばにいると
疲れ切ってしまう

消えていく言葉は
苦手だな

一つ一つの言葉を
大切にしていきたいから
言葉が無くても
安心して一緒にいられる人と
一緒にいたいと思うから

それに
君たちのことは
嫌いなんかじゃないよ

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言葉にすると
すべては流れていって
心に残るものが
流れ去ってしまう

僕は心に思う
いろんなことを
とどめておいて
その思いをゆっくりとかみしめて
考えていきたいんだ

やがてその気持ちは

美しい言葉や
重みのある言葉となって
いのちを伝える言葉として
受け入れられる人の心にしみこんでいく・・・