季節のさまざまな
情景の名前を知るのが好きで

その趣に感情を投影して
僕にささやきかけてくるあなた

いつか一緒に
夕暮れのなかで
二人して
それぞれのお茶を楽しみ

あなたは山を眺めながら
僕は風を眺めながら

二人目を合わせて
お互いの心象は異なっていても
共感しあい
微笑みあい
ほっと息をつくことになるのだろう

その未来の中で
山は紅葉づいているだろうか
風は水色に流れているだろうか
川はせせらいでいるだろうか
太陽はほのやかに照らしているだろうか
街の風景にとけ込んでいるだろうか
田園の彼方にたたずんでいるだろうか

二人の手は
それぞれの時間を刻んでいるだろうか
二人の鼓動は
同じように脈打っているだろうか

時間は
今よりも心地よく流れるだろうか

日本には
天使が舞い降りているだろうか
それとも
海獣が練り歩いているだろうか


長い長い道のりを歩いてきた
今日という一日のまどろみのなか

まだまだ考えたことの無かった
ずっと先をふつりふつりと考えて

またまどろみへと落ちていく

二人に
天使が降りてきますように

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