恋の成長過程

2001年9月28日
もし恋も
一つの生命だとしたら
生物の成長にたとえて
考えられるのだろうか

もし恋が
生まれたときが赤ん坊なら
光はまぶしく音は新鮮で
すべてが真新しいものだろう

もし恋が
すくすく育っていったなら
遊びざかりの何も知らない
子供のように毎日を過ごし
遊んで踊って笑って泣く

もし恋が
少し大人になっていったら
恋そのものの意識が芽生えて
この恋は何なんだろうと
自問自答して悩むかもしれない

もし恋が
モラトリアムに入ったら
厳しい現実と輝く理想の間
少し揺らめきながら
いろんな回り道をするかもしれない

もし恋が
ずいぶんと大人になって
成熟したときには

あなたはきっと
わたしの人生の一部で
わたしもきっと
あなたの人生の一部で

二人の恋は
二人の人生そのものとして
揺るぎない歴史の
メモリアルタワーのように

おおきく
つよく
おだやかに

人生の水面を見つめることだろう

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