implicit dreams

2001年7月17日
大切な人が
大切な決定に臨み
ただ
黙って
こくりと頷き
僕は
最終的な決断の声を聞いた

へとへとになったと思いこんでいた
精神活動は
砂漠がまるで
突如緑に息吹くように
染まりあげ
はるかかなたの空と対照的な
寒色に染まった
すがすがしい空気に満ちた

あなたの決断は
理性的な感情判断をはるかに通り越し
感覚的に
なにに泣いているかわからない
涙をあふれさせる

まるで
母親が
子供の立ち上がりに
むやみに涙を流すような感覚か
唯一の手がかりは
そのていどのものでしかない

かける言葉につまる
なぜなら
その決断は
長い時間からみれば
ほんの一歩にしかすぎないが
今ここで眺めている自分にとって
その一歩の大きさは
身震いが起きるほどに
強い意味を持つことを知っている

言語化されない
思いに満ちると
それが理性で判断できないため
おそれの感情につながる
けど
わたしには分かっている

それは
ともに歩んでいるあなたの
心情にどこか通じていることを
弱い部分の自分を見つめ
ただ
あなたを信じている

閉塞

傾いた
感情の
波が
一つの
投石により
その
波を
変え

脳内の刺激が
時間の大海を
面舵を大きくとらせ
感覚の方向が
回転していく・・・

ここにいるという矮小な感覚と
そこにいるあなたにつながっていたいという
果てしない膨張の感覚が
内側と外側を
ひっくりかえしたようにして

わたしは
意識を
取り戻した

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