雨が降ると
かったるいな
うっとおしいな
文句ばかり言っている

春の太陽
秋の太陽
冬の太陽
見上げては
焦がれ続けていた

でも
だといって
夏の太陽が
こんなにも厭わしくて
どうして
僕らはにらみ続けているんだろう

夏は不思議な季節だ
開放された安楽なときをのぞけば
太陽は容赦ない存在で
雨は慈しみの雨になる

地べたにはいつくばって生きている僕らは
誰もが働きたくないこの時
太陽と戦いながら働き続ける
雨を祈りながら働き続ける

容赦なく奪われていく体力に
目を背けて
やがて訪れる秋の前に
自分自身を切り売りして働いていく

容赦なく照りつける太陽
僕らに試練を与えている
僕らに労働を与えている
僕らを
そして
鍛え上げていく

脱落するな!
脱落するな!

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