冬の波の音

2001年2月16日
冬の波の音が 聞きたくて
縮こまる きみを誘いました

さむいさむいと いうものですから
あたたかい 紅茶を
水筒に入れて たくさん厚着して
車をあたためてから
出発しました

冬の波の音を 聞きに行くのには
浜辺を歩いて 行かなければならないのです

ふたりそぞろに 寄り添いながら
手袋越しに ぎゅっとつないで
ときどき ドキドキ ぶつかりながら
浜辺をぎゅっぎゅっ
歩いていきました

冬の波風は 冷たく 痛く
びゅんびゅん鳴っています
それでもここに波の音を聞きに来たかったのは
最近 あなたと ぽかぽかしなかったから
わざわざ 冷たいところに来て
ふたりっきりで あったまりたかったからです

僕がいたずらに ほっぺをさわりました
君もいたずらに 首筋をさわりました

「冷たいね」
「うん、冷たいね」

それから、二人はあったたかくなったので
かえって、いっしょに
あったかいお鍋を食べました

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